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【読書】突如現れた自転車本の金字塔

ロードバイクの科学



恐らく、このblogを読んでいる大半の人にとって興味の無い本であろう。スキー雑誌の出版社から出された自転車の本である。しかし、これがとんでもない名著なのだ。

自転車に限った話ではなく、雑誌というのは広告媒体なのだなーとつくづく思う。要するに、紹介した商品が売れればよいのだ。だから新商品は手厚く歓迎する。ファッション雑誌なんかその傾向は顕著だ。今年の最新モード服が雑誌で絶賛されていても、来年になればあっというまに流行遅れである。自転車雑誌もしかりである。

自転車雑誌は、CYCLE SPORTS辺りがメジャーだが、これが曲者だ。何しろ自転車の良し悪しは乗ってみるまで分からない。しかしロードバイクは高い。その辺の店で気軽に試乗も出来ない。でも憧れのイタリアのブランド自転車の最新作は非常に気になる。そんな時に自転車雑誌を読むのだが、そこでの紹介のされ方は、「インプレッション」がまかり通っている。初心者は「何じゃこりゃ」と思う世界だ。

「ライダーのパワーをロスなく推進力に変える」
「軽くしなやかで、上りでもグイグイ進む」
「剛性が高くねじれが少ない」
「軽量でありながら、プロの脚力を受け止める」
「ライダーに疲れを感じさせないしなやかさを持っている」

上記は自転車雑誌で良く見かける、典型的なインプレッションである。こんな文章を読んでも全然分からん。しかも一年後に新作が出ると、「実はあのモデルは~な点が気になっていた」とか後から言い出す始末だ。

自転車雑誌のインプレッションは、やたらと読み解く能力を要求されるものだ。スポンサーに砂を掛ける訳にはいかないし、かといって全て嘘を書くわけにもいかない。そんな心境で批評をするもんだから、嘘と本当が微妙にブレンドされた、暗号のような文章になる。こんな事がまかり通っているのが自転車業界だ。

しかし、「ロードバイクの科学」に嘘はない。この本は本田技研のエンジニアが、自らの趣味である自転車について、自分の身の丈にあった方法で、極めて科学的に調査研究した本だ。そこいらの自転車雑誌とは一線を画す内容だ。

自転車を軽くするとどれだけ速くなるのか?カーブを曲がる時の体重の掛け方は?空気抵抗はどれだけ影響しているのか?エアロホイールの効果は?もっとも効率の良いペース配分とは?これらについて、物理式と分かりやすい図を交えながら、作者がズバズバ答えていく。こういう分析は本来自転車雑誌が行って然るべきものだが、業界のしがらみの無いスキージャーナルから出版されているあたり、自転車業界の現状を物語っている。

とにかく、自転車好きならば本書は絶対に読んでおくべき名著である。内容の密度が半端ではないため、1日や2日じゃ読めないが、全ての記事がまぎれも無く真実であり、とても面白く、自分の走りの改善につながる事は間違いない。
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